一般社団法人 日本インテリアプランナー協会

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JIPA 西日本全国大会にて

4時間のドライブ…………。

「ざうお」で、あの時、どんな事を喋ったのでしょうか。夕陽の美しい海辺に面した活魚茶屋。全室全席オーシャンビューの交流会場でした。

鹿児島から差入れられた特上の焼酎をあおった後で、何が頭に残っていたのでしょうか。それに、大座敷に集った多くの眼力に拮抗して、立ち上がった口元から出た言葉は自然と上ずっていたことを覚えています。

4時間余りかかって、広島から車で駆けつけました。急ぎの昼食を駅前のソバ屋で。でもなぜか違和感。4時間もかけて食べに来るほどでもないなあと、軽いジョークも飛び出した。

それから地下鉄に乗ってアクロスへ。アクロスの緑はとても立派。竣工時はツツジぐらいの灌木も今は風にたなびく中木に。まるで段状の森となっている。地下駐車場の上の芝広場とともに、そのエコロジカルな革新的実験は成功裏に、博多の名所となって賑わっている。この段状の森からの木漏れ日に照らされたセンターホールに面した円形小劇場(定員は約100名)が九州大会のメイン会場。

大会の進行は実に心の籠った小粋なものでした。記念講演の講師は鉄道車両デザイナーの水戸岡鋭治氏。この人選も九州らしさにあふれ、かつ時流にあった素晴らしいものでした。JR九州の新しい鉄道車両の魅力と水戸岡鋭治氏の評価については各方面から度々聞いていました。その水戸岡氏によるデザインの真髄と実現プロセスの生々しい経過をつぶさにお聞きすることができました。

まさに4時間かけても余りある大きな収穫でした。サイン入りの自著<ボクは「つばめ」のデザイナー>も参加者全員がいただきました。この本は小中学生を対象にルビ付きで書かれています。デザインの知恵を次世代に引継ぐことを考慮した姿勢には恐れ入った次第です。

ここに改めて、九州大会主催者のご苦労に対する感謝の念を表したいと思います。

2007.7.20 – 日高卓三

この記事は旧エキサイトブログ「室内気候」にて人気だったエッセイを再編集したものです。
投稿日と執筆日では年数が離れていることをご了承ください。

編集:北村

2021.10.25

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